気になる

気になる気になる


何が気になるかというと、臭いである。


分公の住むところはもう大分と暖かくなってきて、ぬこやらわんこが目を細めてポカポカやっている所も良く見かける時期になった。

すると、今まで寒さのお陰で気にしていなかった臭いが気になり始まるのである。

なんとな～くトイレも「こんなに臭いしたっけな？」と臭いが気になり始め、

自分の足もなんだか臭ってくる。



何も嫌なにおいだけではない。

天気がいい今日は布団をベランダに干しておいた。

夕方に取り込んで臭いをかぐと

「わぁお日様の匂いだ～」ってやつ。あの匂いがする布団の上でモフモフすると、必ずと言っていい。眠ってしまう。

今日も寝てしまった。いやはや最近食っては寝ている気がする。弁ｙ工から逃れる一番の方法だからかもしれないが、寝すぎにも困ったものである。




今日、親戚の家から何か荷物が届いていた。


ダンボールを空けていくと、中からあの匂いが漂ってきた。

すっぱぁくて、あまぁい匂い。

それは手にジャストフィットするぐらい形のいい八朔だった。




とってもいい柑橘系のにおいが部屋に充満した。

思わず食べたくなるのだが、もうちょっと置いたほうがおいしそうなので我慢することに。


勉強しながら傍らに八朔。なんとも雰囲気がいい。

あまりのいい匂いにやられて机でまた寝てしまったのだった。





自分の家と友達の家、どうしても匂いは違う。

小学校の頃、給食エプロンを交代するとき友達の家で選択したのと自分尾家で選択したのでは匂いが違う。


そういった違いを感じるのはいろいろな条件が瑠香らに違いない。




家の匂いが違うのは、ペットがいるとかいないとか。

給食のエプロンはそれこそ洗剤の違い。

都会と田舎の空気の違いは排気ガスや大気の汚れの差。

潮の匂いがするのは海。

乾いた匂いは砂漠。

池の周りはなんだか青いにおいがする。

もっと広げれば、アメリカの匂い、日本の匂い、中国の匂い、韓国の匂い(L役の人がが「韓国ってキムチくさくないんですねｗ」って言ってた)もあるかもしれない。



未来の話、


「あぁ、やっと着いたか」


「そうだな。何年ぶりだろう？」


「2年ぶりぐらいか。それにしてもやっぱり地球の匂いはいいなぁ。この海の匂い！」


「火星じゃ味わえないよな・・・」



と言う会話も出てくるかもしれない。




でもやっぱり今はこの八朔の匂いで幸せなのであった。