急がば？？？ －修正－

分公はこの16年とちょっとの間、
残念ながら
非常に残念ながら
女性の方とお付き合いさせていただいた経験はないので、恋焦がれる気持ちは理解できても、付き合っているという状況下での興奮状態というのは理解できない。

そんな寒風の吹く今日この頃に起こった出来事で、首を傾げざるを得なかったことがあるので書いていこうと思う。

分公の学校に通う、一つ年上の先輩がいる。
その先輩は分公と住んでいるマンションが同じで、、小学校のことから顔見知りなのだ。
その女の先輩とは全然喋らないし、朝あっても挨拶もしたりしなかったりとかなりドライな関係なのだ。

ただでさえ微妙な空気が流れる先輩(Sさんとしよう)だが、更に最近は気まずくなっている。
というのもSさんが、付き合っている男性(Hくんとしよう)と、駐輪場でイチャイチャやっているからだ。
つまり、分公が鼻歌交じりに帰宅して自転車を停めに駐輪場に入ると、SさんとHくんが抱き合ったり、囁きあったりしているのである。

うわぁやべぇ。

分公はなにも悪い事はしてない!
ただ自転車を停めに来ただけ、なのになんで気まずくなるのだろう!?

それに書いていいなかったが、Hくんも同じく分公の通う学校の先輩で、ちょっとした行事がきっかけで仲良くなり「おーい分公！」と学校で会っても手を振ってくれるような人なのだ。

余計気まずいだろうがｯ！

ま、まぁ知っている先輩だから
「おっまじゃっしまーすｗｗｳﾍﾍｗｗｗ」
なんて顔しながらいつも通り過ぎていたのだが、問題は今日の先輩たちである。





分公が駐輪場に自転車を停めようと駐輪場に入った。
今日はひど雨だったので、住民もみんな自転車を使わないで駐輪していたので空きスペースが見つけられず、奥のほうに停めざるを得なかった。
分公の住むマンションの駐輪場は道幅が狭く、大型バイクが1台通るのがやっとなぐらいなのだが、
その細い道をふさぐ自転車が1台。
普通は道のど真ん中に自転車なんて停めない。
「もしや」
と思って耳を済ませるとヒソヒソ・・・というささやき声。

ま　　た　　お　　前　　ら　　か

きっと自転車はTくんのものだ。
ということは道の途中に自転車を停めて、それからイチャついているということになる。くそっ

見回してもこの邪魔な自転車の奥にしか駐輪スペースもないし、かといって
「自転車のけてもらえますか？」
と、隠れてイチャついている2人に言えるはずもない。
気まず杉ﾜﾛﾀｗｗｗ

分公がキョドっていると、物音に気づいたのかHくんの方が
「ああぁ！邪魔やったた～ｗごめんごめん！」
とどけてくれた。

なんてことをしてくれたんだ！なんで気づいて声をかけてくたんだ！逆にもっと気まずいだろ！
・・・見てみろよ・・・分公が「ｻｰｾﾝ」と言いながら自転車を奥に停めにいくのを睨むSさんの目を・・・しかも入っていくときと出て行くときの2回も・・・ああまた気まずい関係になってしまった・・・

鬼と化したSさんの形相を背に受けながら駐輪場を後にする分公。


にしても、何があの物静かそうなSさんを鬼にしたのだろうか。
そしてそれよりも、何がHくんをあれだけ急がせたのだろうか。

スタンドも立てる暇もなかったのかよ！え！？