ローテーションスペンダー

分公死す。


いやほんと、明日にテストがあるのだけれど、もうわからなすぎて泡噴く。
とかいっているうちに泡を噴いてぶっ倒れてしまったので今日は病院に行ってきた。

時計も6時ぐらいを指していて、予約もしていなかったもんだからすごく待たされた。
小さなハーフの女の子からハゲおやじまで。
6人ぐらい分公の前にいて、1時間以上は待たなくてはならない。

そんなことも予想していた賢者分公(勘違いするな)はテストに出てくるであろう百人一首のコンプリートガイドを鞄につめていた。
これでテスト勉強もできる。
カンペキである。


最近の病院って待合室にテレビがおいてあることが多くなってきた。
分公がいったところも豪華に壁掛けテレビがかけてあって、普通にジャカジャカ音が出ている。
集中できない。

くそうなんでこんなときに限ってテレビなんてついてるのだろう。
分公が小学校の頃に骨折して診てもらった病院なんて、ジジイ、ババア、ジジイ、ジジイ、ババア、ババアみたいなところで、まぁ接骨院だからしょうがないけれど、テレビもなくて、3時間も待たされた。
折れた足も痛かったけれどおしりのほうが痛かったのだった。

それはおいといて。

気づかなかったが女の子が横の横に座っていた。
学校は分からないけれど多分同じ高校生。
年は・・・同じか先輩ぐらい。

かわいいのよそれが。

靴を見たらナイキのエアズーム。
分からない人もいると思うから解説するとエアズームっているのはナイキが出しているサッカーシューズの種類である。
それの室内版。
まぁ女子サッカー部なのか？
と思えばそう思えない気もしないが、女子サッカー部なんてすごく少ないだろうから違うのだろうか。

で、余計集中できない。


なんだなんだ分公。
こんな娘っこ一人のために勉強が集中できないなんて腐ってる。
いいかよく聞け分公。
集中しろ。

明日のテストで赤点だったら追試なんだ・・・。
いいか。
追試。

・・・聞いただけで嫌になってくるワード。
ってか今日の放課後も追試を受けてきた。
お陰でグラウンドをぐるぐる回ってから練習することになった。
あぁ英語よ。
なんでそんなに難しくなったんだ・・・。


数学だってやりたい。
やりたいんだ。
追試は勘弁願いたい。


女の子はテレビに夢中になっている。


百人一首。
もうどうでもよくなってきた。

というわけで一首も覚えられないまま分公の診察の順番が回ってきて家に帰ってきたのだった。





あ、そうだ。

泡を噴いて倒れたのとかわいい女の子がいたのは嘘ね。