レモンサワー

学校は面白いっちゃ面白い。

でもどこか抜けている。
何だ？

弁当か？
休職が何故か懐かしくなってきたのは確かだが、おいしいお弁当があるからそれはない。

授業か？
確かに難しくて付いていけそうにないが塾ではいつもこの状態だった。

女か？
もともといねぇわｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ

まぁ・・・慣れると思う。
いってもまだ2ヶ月もたってもいない高校生活である。
気の合うやつもそのうち出てくるはずである。



そんなことはおいといて。



今日は大事件と言うか、ちょっとしたハプニングが起きた。


昼休みのときのこと。

何故か分公たち1年のクラスが並ぶ校舎の4階に先輩たちの姿が・・・。
そして我クラスに進んでくる。
ちょどサッカー部の先輩に見つかって

「おい！分公！ちょっとこっちこいこい」

お呼びがかかった。

なんで？分公なにかをやらかした覚えはない。
確かに調子に乗って同じ中学校の先輩の遅刻伝説を語って
「そんなこといわんでもええわ！」
と頭をぐりぐりやられたりもしたが、そんなことで15人ほどの先輩が来るはずがない。


「ど、どしたんですか？」


先輩「山って子いる？」

「へ？山ちゃん？」


びっくり仰天。
まさか山ちゃんの名前が出てくるとは・・・

「山がどしたんですか？」

「いいから。誰やねん」

教室を見回したが山ちゃんの姿はない。

話を詳しく聞くことにした。





先輩の口からは驚愕の事実が。





なんでもこの間書いた山ちゃんが思いを寄せる科学部部長。
あの人と山ちゃんとが付き合っているとかいう噂が先輩の学年で広まったのだとか。

うはｗｗ
なんだそれｗｗ

とワイワイ騒いでいると噂の科学部長がフラリと分公の教室のあたりにやってきた。
噂はあながち間違ってはいないようである。

なんというか、「俺は知らないよ」みたいな雰囲気を無理矢理出そうとしながら教室を覗いていく部長。
めがねの奥の大きな目玉では山ちゃんの姿を探しているのだろうか。

先輩「おい！なんでこんなところいんのｗｗｗﾌﾟﾌﾟﾌﾟｯ」

部長「いや、散歩してただけ･･･」



もういやだｗｗ
正直言おう。
山ちゃんのセンスはくるっとるｗｗ
部長の顔を例えると、分公の通っていた塾のベテラン社会科教師みたいな顔をしている。

しかも部活紹介のときはあんなにテンションハイだったのに、今日はなんだかスカしてる。
山ちゃんによほどいいとこを見せてあげたいのだろう。

こんな男にも女ができたってのに分公ときたら・・・




あぁぁぁレモンンサワーを飲みながら画面と格闘してないで女の子の一人にでもメールする勇気があればッ！