お引越し予定。
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分公はさんさんと照りつける8月の終わりの強い日差しを受けながらピッチに立っていた。
夏休みの合宿明けでかなり体調を崩しているレギュラーメンバーに代わって訳もわからないままピッチに放り込まれた分公はアタフタしていた。
分公が放り込まれたのは右サイドバック。
敵の攻撃を守るポジションであるディフェンス4人勢(我チームは4バックである)のうち、一番右側のポジションを任されたのだ。
分公のチームのフォーメーションでは、このディフェンス4人勢の端っこ2人が、ディフェンスなのにチャンスに応じて攻撃に参加する作戦、つまりオーバーラップと呼ばれる攻撃を仕掛けるのが勝負の鍵になってくる。
そこで、一応オフェンス志望で、ちょっとだけ体力のある、しかしボールコントロールに関してはダメダメな分公が何故か起用されたわけだ。
場にそぐわない実力しかないとはいえ、出されたものは仕方ない。
分公、暑さに頭が朦朧としながらもボールを追いはじめた。
試合はかなり優勢に進んだ。
ボールはありがたいことに敵陣地でボカボカと転がっていて、分公たちディフェンスは割と暇だった。
それでもボカーンと蹴られたボールを追って必死に走ってくる相手選手をマークしてボールを奪わなくてはならなかったし、完全に押さえ込めるほど相手も弱くない。
0対0のまま前半戦が終了。
慣れないディフェンスポジションで35分を走りまくっているとさすがに疲れる。
ましてやこの暑さ。
汗は次々に砂の上に落ちてゆく。
もう少し水を飲んでいたかった分公だが、審判が笛をピッと短く吹き鳴らし、後半戦へと突入した。
後半戦も相変わらず気の抜けないプレーがつづいた。
相手選手は交代選手を入れてきて元気を出してきた。
分公たちも少しずつ押され気味になってくる。
ここで分公にチャンスが到来した。
相手ゴール前でボールを奪われ、相手チーム全体が攻撃態勢に入ったときに、味方がボールを奪い返したのだ。
分公の目前には、ポッカリあいた敵も味方もいない綺麗なスペース。
ボールタッチがいくらへたっぴな分公でも、ボールをパスしてもらえればドリブルで一気に敵のゴールを脅かすことができるかもしれない。
「おい!!柏田ァ(仮名)!!こっちだッ!!」
そう叫び分公は残り少ない体力を振り絞ってピッチを駆ける。
チームではパスの正確さに定評のある柏田君は分公にピッタリなボールを出す。
いくら分公が下手でも、これ以上はないという丁寧なパスが回ればなんとかならないこともない!
「のおおおおおおお!」
走る。
ボールが脚に絡まりそうになりながらも必死に相手ゴールを目指す。
「分公いけええええ」
チームメイトの応援も耳に入らないまま、とにかくゴールを。
敵ディフェンスが見え始める。
もうこんなところまで走ったのか。
そろそろシュート圏内だ。
勢いをつけて分公を止めにかかってくる相手ディフェンス。
分公は、一瞬だがその相手ディフェンスたちの隙間を見つけた。
ここにシュートを打てば、ゴールキーパーの死角からボールをゴールに入れられる!!
そう思って分公は脚を大きく振り上げ、
ボールを蹴った。
「おおおおおおおお!」
ベンチから上がる歓声も聞こえない。
張り詰めた心はボールだけを捉えていた・・・
・・・
・・・
放たれたボールは、強力な力で蹴りだされ、まっすぐにゴールに飛んでいく。
回転は、無し。
空気抵抗をモロに受け、無回転のボールは直進しながらも微妙にブレ、ゴールキーパーの判断を鈍らせる。
しかも地表1mぐらいを飛んでいく低い弾道は、シュートを阻止しようと足を伸ばすディフェンスたちの腰あたりを綺麗に抜け、ゴールキーパーの懐さえ突き抜けていった。
絵に描いたような見事なシュート。
分公はそんなシュートを打った、境君にパスをした。
分公の蹴ったボールは大きく上にそれ、敵ディフェンスの顔面に直撃。
丁度イイぐらいに転がったボールを境君が見事に決めたのだ。
い、一応アシストである。
その後のプレーでは、相手オフェンスのヘディングを分公は鼻でモロに受け止めてしまい、流血。
骨にも異常はないし、ただの鼻血だったけれど監督からは交代の命令が。
「今日の記事何かこうかなぁ~」
ガツン!!
「鼻血がああああ」
境君「ナイスアシスト! ナイスディフェンス!」
そういわれた後にそんなことを考えていたなんでとても言えないのであった。
夏休みの合宿明けでかなり体調を崩しているレギュラーメンバーに代わって訳もわからないままピッチに放り込まれた分公はアタフタしていた。
分公が放り込まれたのは右サイドバック。
敵の攻撃を守るポジションであるディフェンス4人勢(我チームは4バックである)のうち、一番右側のポジションを任されたのだ。
分公のチームのフォーメーションでは、このディフェンス4人勢の端っこ2人が、ディフェンスなのにチャンスに応じて攻撃に参加する作戦、つまりオーバーラップと呼ばれる攻撃を仕掛けるのが勝負の鍵になってくる。
そこで、一応オフェンス志望で、ちょっとだけ体力のある、しかしボールコントロールに関してはダメダメな分公が何故か起用されたわけだ。
場にそぐわない実力しかないとはいえ、出されたものは仕方ない。
分公、暑さに頭が朦朧としながらもボールを追いはじめた。
試合はかなり優勢に進んだ。
ボールはありがたいことに敵陣地でボカボカと転がっていて、分公たちディフェンスは割と暇だった。
それでもボカーンと蹴られたボールを追って必死に走ってくる相手選手をマークしてボールを奪わなくてはならなかったし、完全に押さえ込めるほど相手も弱くない。
0対0のまま前半戦が終了。
慣れないディフェンスポジションで35分を走りまくっているとさすがに疲れる。
ましてやこの暑さ。
汗は次々に砂の上に落ちてゆく。
もう少し水を飲んでいたかった分公だが、審判が笛をピッと短く吹き鳴らし、後半戦へと突入した。
後半戦も相変わらず気の抜けないプレーがつづいた。
相手選手は交代選手を入れてきて元気を出してきた。
分公たちも少しずつ押され気味になってくる。
ここで分公にチャンスが到来した。
相手ゴール前でボールを奪われ、相手チーム全体が攻撃態勢に入ったときに、味方がボールを奪い返したのだ。
分公の目前には、ポッカリあいた敵も味方もいない綺麗なスペース。
ボールタッチがいくらへたっぴな分公でも、ボールをパスしてもらえればドリブルで一気に敵のゴールを脅かすことができるかもしれない。
「おい!!柏田ァ(仮名)!!こっちだッ!!」
そう叫び分公は残り少ない体力を振り絞ってピッチを駆ける。
チームではパスの正確さに定評のある柏田君は分公にピッタリなボールを出す。
いくら分公が下手でも、これ以上はないという丁寧なパスが回ればなんとかならないこともない!
「のおおおおおおお!」
走る。
ボールが脚に絡まりそうになりながらも必死に相手ゴールを目指す。
「分公いけええええ」
チームメイトの応援も耳に入らないまま、とにかくゴールを。
敵ディフェンスが見え始める。
もうこんなところまで走ったのか。
そろそろシュート圏内だ。
勢いをつけて分公を止めにかかってくる相手ディフェンス。
分公は、一瞬だがその相手ディフェンスたちの隙間を見つけた。
ここにシュートを打てば、ゴールキーパーの死角からボールをゴールに入れられる!!
そう思って分公は脚を大きく振り上げ、
ボールを蹴った。
「おおおおおおおお!」
ベンチから上がる歓声も聞こえない。
張り詰めた心はボールだけを捉えていた・・・
・・・
・・・
放たれたボールは、強力な力で蹴りだされ、まっすぐにゴールに飛んでいく。
回転は、無し。
空気抵抗をモロに受け、無回転のボールは直進しながらも微妙にブレ、ゴールキーパーの判断を鈍らせる。
しかも地表1mぐらいを飛んでいく低い弾道は、シュートを阻止しようと足を伸ばすディフェンスたちの腰あたりを綺麗に抜け、ゴールキーパーの懐さえ突き抜けていった。
絵に描いたような見事なシュート。
分公はそんなシュートを打った、境君にパスをした。
分公の蹴ったボールは大きく上にそれ、敵ディフェンスの顔面に直撃。
丁度イイぐらいに転がったボールを境君が見事に決めたのだ。
い、一応アシストである。
その後のプレーでは、相手オフェンスのヘディングを分公は鼻でモロに受け止めてしまい、流血。
骨にも異常はないし、ただの鼻血だったけれど監督からは交代の命令が。
「今日の記事何かこうかなぁ~」
ガツン!!
「鼻血がああああ」
境君「ナイスアシスト! ナイスディフェンス!」
そういわれた後にそんなことを考えていたなんでとても言えないのであった。
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