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知る人ぞ知る、SF漫画の名作「BLAME!」
舞台は超未来世界。
文明は発展し、テクノロジーも現在よりずっと進化した。
人は自らの身体を改造し、世界の大部分を管理統括するネットワークをも創り上げた。
しかし『厄災』を機に人類は退化してしまうのだ。
自らが創りだしたネットワークに接続するための遺伝子「ネットワーク遺伝子」を感染による変異で失い、管理能力を失う。
「ネットワーク遺伝子」を持たない人間はいわば市民権を持たない不法住民とみなされ、世界の防御システムである「セーフガード」に排斥の対象とされ、殺されてしまうのだ。
管理システムからの命令が絶たれ、無尽蔵に建築物を構築し続ける「開拓者」と呼ばれる機械は、ついに惑星系をも覆い尽くす。人類はそのどこかでセーフガードから隠れるように逃げ生き延びている
…というなんとも荒廃とした世界が舞台のお話である。
作者自信も建築の知識があるらしいのだが、とにかく背景の書き込みに圧倒されるし、建造物の世界観もたまらない。
漫画と言うより画集といってもいいぐらいのクオリティがあるのだが、さらにそれを引き立てるのは活字の少なさ。
主人公の霧亥(キリイ)はあまり喋らない。あるストーリーをきっかけにさらに表情も薄く言葉数もほとんどなくなってしまうから、キリイしか登場しない回にはセリフが一切無いこともあるぐらいである。
そんなデスノートとは真逆な画面構成のせいもあるが、設定の説明が一切ない。
主人公キリイもかなり後半まで謎のままだし、キリイが持つ強力な武器「重力放射線射出装置」もなぜキリイが持っているのか不明。
キリイの目的は「ネットワーク遺伝子」を持つ人間を探し出して世界を正常化することだが、なぜその目的に至ったかのかも分からない。
とにかく説明がないから自分で考えるしか無い、というのも楽しみ方のひとつかもしれない。
人類の衰退っぷりもオモシロイところの一つである。
ある巨大建設物に書かれた「東亜重工」の文字。
人々は言い伝えで「東亜重工」と呼んではいるものの、その文字自体は読めていなかったり、自分の網膜に表示される様々な表示の意味もわからない。
「よく分からないもの」に囲まれて「よく分からないもの」から逃げて暮らす様がなんとも悲しいのである。
全てはネットワークの発達が根源にあるのだろうけれど、この展開をネットが今ほど普及していない20年近くも前に考える作者弐瓶勉にも驚いてしまう。
全10巻で続編、番外編みたいなのもあるのだが、本編だけでこの吸い込まれてしまいそうな世界観に浸ることはできるので是非
舞台は超未来世界。
文明は発展し、テクノロジーも現在よりずっと進化した。
人は自らの身体を改造し、世界の大部分を管理統括するネットワークをも創り上げた。
しかし『厄災』を機に人類は退化してしまうのだ。
自らが創りだしたネットワークに接続するための遺伝子「ネットワーク遺伝子」を感染による変異で失い、管理能力を失う。
「ネットワーク遺伝子」を持たない人間はいわば市民権を持たない不法住民とみなされ、世界の防御システムである「セーフガード」に排斥の対象とされ、殺されてしまうのだ。
管理システムからの命令が絶たれ、無尽蔵に建築物を構築し続ける「開拓者」と呼ばれる機械は、ついに惑星系をも覆い尽くす。人類はそのどこかでセーフガードから隠れるように逃げ生き延びている
…というなんとも荒廃とした世界が舞台のお話である。
作者自信も建築の知識があるらしいのだが、とにかく背景の書き込みに圧倒されるし、建造物の世界観もたまらない。
漫画と言うより画集といってもいいぐらいのクオリティがあるのだが、さらにそれを引き立てるのは活字の少なさ。
主人公の霧亥(キリイ)はあまり喋らない。あるストーリーをきっかけにさらに表情も薄く言葉数もほとんどなくなってしまうから、キリイしか登場しない回にはセリフが一切無いこともあるぐらいである。
そんなデスノートとは真逆な画面構成のせいもあるが、設定の説明が一切ない。
主人公キリイもかなり後半まで謎のままだし、キリイが持つ強力な武器「重力放射線射出装置」もなぜキリイが持っているのか不明。
キリイの目的は「ネットワーク遺伝子」を持つ人間を探し出して世界を正常化することだが、なぜその目的に至ったかのかも分からない。
とにかく説明がないから自分で考えるしか無い、というのも楽しみ方のひとつかもしれない。
人類の衰退っぷりもオモシロイところの一つである。
ある巨大建設物に書かれた「東亜重工」の文字。
人々は言い伝えで「東亜重工」と呼んではいるものの、その文字自体は読めていなかったり、自分の網膜に表示される様々な表示の意味もわからない。
「よく分からないもの」に囲まれて「よく分からないもの」から逃げて暮らす様がなんとも悲しいのである。
全てはネットワークの発達が根源にあるのだろうけれど、この展開をネットが今ほど普及していない20年近くも前に考える作者弐瓶勉にも驚いてしまう。
全10巻で続編、番外編みたいなのもあるのだが、本編だけでこの吸い込まれてしまいそうな世界観に浸ることはできるので是非
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