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の中国遠征に行っていたパパンが帰ってきた。
まぁ中国に行っていた理由は「仕事の中国進出」なわけなのだが、結構イイ感じになってきたらしい。
店というのも、分公のパパンは美容師で髪の毛をバッサバサ切っている。
で、今の状態じゃ食卓が危ないので
「ちょっくら中国進出してくるわ」
てな感じで分公の知らぬ間に中国語を覚えて気づいたら中国に通いだすようになった。
結局1回目のビジネスチャンスは逃すものの、北京に分公家の美容院第2店舗が建ったようである。
中国進出するからといって
「おまいら、中国から日記更新することになるけど達者でいろよ」
なんてことにはならないわけで、
パパンがチャイニーズチルドレンを育てるっていった感じで進めていくらしい。
向こうの若者は日本人と比べ物にならないぐらいうっとしいらしい。
うっとしいというのも悪い意味もいい意味もあるらしい。
例えばパパンがぼそっと
「のどが渇いたなぁ」
と呟くと、
「師匠師匠!椅子どうゾ!水どうゾ!」
たちまち椅子が引かれて水が出てくる。
そんな感じらしい。
日本じゃまずそんなヤツいない。
でも中国だったらそんなのが普通らしくて上の立場のヤツにはペコペコらしい。
まぁ師匠って言っても形だけで、パパンは日本でもただの美容師だし食べる飯を求めて中国でカットを教えているのである。
それだけ一角千金を狙いっている若者は多いらしい。
お国柄の違いは色々なところにある。
作業をするにしても日本のように協調性ってものが欠けているらしい。
「おい働け」
「やることがないネ」
「あそこをやれよ」
「あそこは朴さんの場所ネ」
みたいに縄張りというか、仕切りというか、言っても聞かないらしい。
みんな自己中なやつだらけなのである。
うっとしいったらありゃしないらしい。
でも
「ここで働かないと国に帰すぞ」
と一声かければものすごい勢いで働く。
うちの店で働きたいという若者の半分は出稼ぎに来ている人で、毎日毎日違う顔が店に押しかけるらしい。
「日本人に教われる」
ってだけで大勢の出稼ぎ美容師たちが集まるのだ。
そんな出稼ぎの若者の生活水準って言ったら目も当てられないらしい。
中国は乾燥しているし、文化の影響もあるのだろうが、毎日お風呂にはいらないらしい。
だいたい風呂ではなくシャワーが主流なのだが、普通の人で2日に一回ぐらい。
でも乾燥しているから匂いもない。それで十分らしい。
出稼ぎの子に「何時風呂はいった?」
ときくと
「え~4日か5日ですかネ」
それぐらいお金がないのだ。
そのときは「これで風呂入って来い」といって45元(シャワーは5分で15元)を手に握らせたんだとか。
多分風呂には行っていないだろうが・・・。
家にちょっと行かせてもらうと、
ホテルの地下、コンクリート打ちっぱなしの窓のない部屋、配管がむき出しで異臭を放つ薄暗い部屋、というより空間に連れて行かれて
「ここですんでいまス」
パパンは臭さで咳き込み急いで外に出たそうだがそこで4人ぐらいがボロボロのマットレスに身を寄せ合って暮らしているそうだ。
人口を爆発させる中国だが、ほとんどの人は毎日の食事をするので精一杯の暮らしをしている。
パパンが言った。
「貧しい人が無くなるのええけど、今飯をまともに食べられないやつ等が並の生活をするようになったら食料危機なんてすぐ来てしまうんやろうな。
俺らが満足に食べていけるには中国の発展は困る話なんや。皮肉やで」
地球の将来なんて考えるもんじゃないと悟ったのである。
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