藍い海

夏休みってこんなもんだっただろうか。
祖父の家に行って、帰りに海に寄ったり、
友達と毎日のように遊んだり。
スイカを志村食いしたり、カキ氷を頭が痛くなるぐらい食べたり。

受験生の暮らす場所なんて夏休みには無いんだとつくづく思う。
のしかかるのは「勉強」「勉強」「勉強」である。
そのくせ勉強なんてしない。
毎日布団に入って思うのは「なんて無駄な1日だったんだろう」
という落胆の感情。


周りのやつらも花火だ花火だとやたらめったに花火をしている。
さすがに1シーズンに3回も4回も花火をすれば飽きるだろうに。
みんなと逢いたいから。話がしたいから。
というのが本意のようだが、みんなも肩身の狭い思いをしてるんだと思う。

「なにが受験じゃぁぁ」と逆上してしまえばこんな思いをせずに済むのだが、
そうもいかない。

それなりに今後の人生にかかわることだ。
棒に振るようなことはできない。
ん～。

・・・

・・・

・・・

暇すぎて日記に書くことすらない。
これでは後5日もすればネタが無くなってしまう。

龍也はミニバスの合宿に行っているらしい。
OBの龍也たちは夜はどこに行ってもよし、夜食？食え食え、喉が渇いた？飲め飲め。
なんていう待遇なもんだから羨ましい。

塾もサボりやがって（TSUTAYAで暇つぶし過ぎて遅刻するやつには言われたくないだろうが）。


ちょっと通っていたTSUTAYA円町店だが閉店することになった。
円町店は特別な思い入れがあって、店員さんも好きだ。
その店員さんは男の人で、毎週土曜日は必ずカウンターをしている。
メガネをかけているのだが、外すと1.8倍ぐらいかっこよくなるという美男子（微妙）である。
思い入れと言うのは分公が今最も好きなアーティストのCDを初めて見つけた場所でもあると言うこと。

円町店が無ければ今の分公は存在しないかもしれないといって過言ではない。

もしかしたらペランペラプレーヤーに気を使うこともなく3ヶ月でぶっ壊し方も知れない。
カラオケで歌ってみたらキーが高すぎて喉を潰すようなこともなかったかも知れない。
全財産300円のような時に1枚300円のＣＤを借りてしまって昼飯代が無くなったという事も無かったかも知れない。
自転車に乗りながら音楽を聴いていて車に引かれそうになった事も無かったかも知れない。
もしかしたら日記を書いていないかもしれない。

あ～ＰＣなんてなかったら宿題ももっと進むはずだったのに・・・