前夜

何が不思議かって言うと、このセンター試験前の自分の変な落ち着きよう。
携帯片手に文章を打ち込む姿はまたさに未来の受験生のごとく。
あ、あきらめの境地とかではないと思うのだが！

受験を作るのはいい意味で他人だと感じた。

分公はガツガツと受験勉強をさせられる学校に通っていて、ここ半年ほどはなかなかハードな毎日を送っていた、はずである。
そんな学校で今日、毎年恒例の「センター試験激励会」的なものが執り行なわれた。
各クラスの担任たちが「頑張ってくださいッ！」と言葉をくれ、校長からも激励の言葉、そして掲げられた「お前らならできる！飛び立て！」みたいなニュアンスの恥ずかしい言葉が書かれた大きな応援旗。

とんだ二番煎じであるｗ

二番煎じをフォローするわけではないが、これが実は今の分公の落ち着きをもたらしてくれている原因だと思うわけだ。

先生達は多分生徒の代わりにフワッフワに浮ついて「頑張れー！」とか「人という字は～」なんていう生徒が若干引くぐらいのテンションで激励してくれたのだと勝手に思っている。
「せ、センターは落ち着けばきっと力が発揮できま、す」
なんて壇上で話す先生自身がパニクってどうすんねんｗ


AO入試などでもう進路が決まっている組の女の子たちも張り切って一部手作りのお菓子詰め合わせを配ってくれたり、周りの雰囲気が分公たちを冷静にさせてくれて、適度に保ってくれているようにも思う。

試験は個人戦、でも受験は団体戦

とはよくいったものである。




「それにしても○○先生のギャグは滑ってたな～」
「300人の前ですべっても笑顔っていうのが信じられへんわ(笑)」
「でもこんなかんじで頑張れ頑張れって言われたらなんか引いてしまうよなｗ」
「たしかにｗ　これで晩ご飯にカツ丼とか出てきたらズコー！！やんな～」
「カツ丼は若干滑ってる感があるよなｗ　それに変にプレッシャーもかかるし」
「まぁオイシイからいいけど！」


なんて他愛もないことを言いながら友達と解散。
受験票なんかを忘れないようにかばんに入れ、鉛筆を削る。
ちょっと教科書を覗いてみたりしている内に、ひとりになったせいかまた不安なんかが込み上げてくる…



母が仕事から帰ってきた。


分「おかえりー」
母「ただいま、いよいよ明日やな！」
分「んー、まぁ大丈夫かな？」
母「そんな事言ってたら落ちるで！？」
分「わかってるってｗ　んで今日の晩ご飯何？」





母「え？今日はト・ン・カ・ツ！」

            ∧∧
        ヽ(･ω･)/　 　ｽﾞｺｰ
      ＼(.＼ ノ
､ﾊ,,､　￣
￣