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分公、今日は自転車を購入した。

ママチャリ6段変速つきという結構なスペックで、
NISSAN GT-Rに負けないぐらいのスーパーチャリである。

写真がUPできないのが心残りだがまぁほっといて・・・。

ひぃちゃんも自転車を買い換えたいというので一緒に行ってきた。

ひぃちゃんの選んだのはママチャリ3段変速、スタイリッシュに決めたブラックがかっこいい車である。
名前がついているようで「B2K」というらしい。

読み方は
B     2   K
「ブラック」「ツー」「カオス」
(バカ) (ツー) (カス)

らしい。分公も名前を付けねばと頭を回転させるのだがポンコツ脳みそがいくら回転してもいいネーミングが思いつかない。

しょうがないので昨日まで分公が乗って苦をともにしてきた先代自転車

「アヒルZ」を2代目仕様として変更することにした、

「SWALLOW」に改名。
日産が「NISSAN GT-R」を日産の「GT-R」にしたようなもんである。

ごめん。何にも思いつかなかった。


そう言えば、真新しい自転車のはずなのにやけに自転車をこいだ感触が重かった。
変速を変えても何か重いのだ。

ひぃちゃんと別れた後、髪の毛を伐採しに父の店に行った。
さっぱりしてSWALLOWの元へ行くとそこにはポツンと誰かが立っている。

女の人だった。伸びきった髪。やせた体。
どろどろに汚れ、所々破けたパジャマをきている。
何を話しかけても返事は無い。

しょうがないので家に帰ろうとSWALLOWに乗ると、その女も荷台に乗ってくる。
いや、走り出したときには気づかなかった。知らず内にに後ろには女。
自転車の調子が悪かったのもあるが重さをまったく感じない。
自転車は買った時と同じように重い。

女は何も言わない。動かない。

そういえばこの自転車を買ったとき、お店のおじさんは
「ブルーがあるけどいいの?」なんて事を言っていた。
「シルバーが欲しいって行ってんだろカス」とか思っていた分公はそのときのおじさんの後ろめたしい視線に気づかなかった。
今思えばお店のおじさんの発する言葉の一つ一つにビクビクした感じがあったような気がする。
分公に何か隠し事でもあるのだろうか。

ひぃちゃんに「名前考えろよ」といわれたとき、
分公の脳にはとっさに「アケミちゃん」という名前を想像していた。
ひぃちゃんにそのことを言ってみると「馬鹿じゃねぇのカッコワルイww」
とあしらわれた。それもそうか。アケミちゃんなんて人は知らない。

そのときは単なるインスパイヤーだと思っていた。
しかし、今は違う。

ずたずたの何も話さない女。

なぜかしたいつも重さを感じる自転車。

店のおじさんのとった行動。

そして分公の脳のスクリーンに映し出された「アケミ」という名前。

分公は公思う。
きっと「アケミ」というのは分公の後ろに乗っていた女。

女はこのSWALLOWに乗っているときに交通事故にあって亡くなったのだ。

彼女の魂は彼女の愛機でもあったSWALLOWにとりつく。
SWALLOWは奇跡的にキズが浅く、適当に外装を綺麗にして中古自転車屋に売られた。

しかしSWALLOWを買う人はすぐにSWALLOWを売ってしまう。
なぜなら「アケミ」を目撃するからだ。

SWALLOWは人々の手を回り、「アケミ」と一緒に分公の元へやってきたのだ。









妄想乙ということで



ペダルの重さは値段ゆえ年かいいようがないのであった。

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無題
しょーもな!!!
tanigu 2007/10/25(Thu)22:16:28 編集
無題
この物語は
フィクションです。
いつも心にダンディ・ハート URL 2007/10/25(Thu)22:51:17 編集
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